愛犬・愛猫の健康を守るために、定期的な健康診断は欠かせません。しかし、「いつから始めればいいの?」「どのくらいの頻度で受ければいいの?」と疑問をお持ちの飼い主様も多いのではないでしょうか。
45年の獣医臨床経験から、ペットの健康診断について解説します。
健康診断はいつから始めるべき?
子犬・子猫期(生後6ヶ月まで)
この時期は、ワクチン接種のたびに動物病院を訪れることが多く、その際に簡単な健康チェックを受けることになります。
チェック内容:
- 体重測定
- 体温測定
- 身体検査(目、耳、歯、皮膚など)
- 便検査(寄生虫チェック)
若年期(1歳〜7歳)
推奨頻度:年1回
健康な成犬・成猫でも、年に1回の健康診断をおすすめします。
人間の4〜5倍のスピードで歳を取るペットにとって、1年は大きな変化があり得る期間です。
基本的な検査項目:
- 身体検査
- 血液検査(血球計算、生化学検査)
- 尿検査
- 便検査
中高齢期(7歳以上)
推奨頻度:年2回
7歳を超えたら、健康診断の回数を増やすことを強くおすすめします。
この年齢から増える病気:
- 腎臓病
- 心臓病
- 糖尿病
- 甲状腺疾患
- 腫瘍
検査項目(若年期に加えて):
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 心電図検査
高齢期(10歳以上)
推奨頻度:年2〜3回
より細やかなチェックが必要になります。
犬種・猫種による違い
大型犬
7歳以上で中高齢期に入ります。
小型犬よりも早く歳を取るため、6歳頃から年2回の健康診断を検討してください。
小型犬・猫
一般的に8歳頃から中高齢期とされます。
純血種
特定の遺伝性疾患のリスクがある場合があります。
犬種・猫種特有の病気について、獣医師と相談しておくことが大切です。
健康診断で早期発見できる病気
定期的な健康診断により、以下のような病気を早期に発見できます:
腎臓病
初期症状がほとんどないため、血液検査での早期発見が重要
心臓病
聴診や検査で早期に見つかれば、投薬で進行を遅らせることが可能
糖尿病
血液検査・尿検査で発見。早期治療で良好な生活の質を維持
腫瘍
身体検査や画像検査で早期発見。治療の選択肢が広がります
健康診断の費用
基本的な健康診断
5,000円〜15,000円程度
(身体検査、血液検査、尿検査、便検査を含む)
詳しい健康診断
20,000円〜40,000円程度
(レントゲン、超音波検査などを追加)
※病院により異なります
健康診断を受けるタイミング
おすすめの時期
- 誕生月
- 春・秋のフィラリア検査の時期
- 年末年始の前
こんな症状があったらすぐに受診
健康診断を待たず、以下の症状があればすぐに動物病院へ:
- 食欲不振が続く
- 水を大量に飲む
- 嘔吐・下痢が続く
- 体重が急激に減る
- 呼吸が苦しそう
- おしっこの回数・量の変化
まとめ
ペットの健康診断は、愛犬・愛猫の健康を守る大切な習慣です。
推奨頻度:
- 1〜7歳:年1回
- 7歳以上:年2回
- 10歳以上:年2〜3回
「元気だから大丈夫」と思っても、見えない部分で病気が進行していることがあります。
定期的な健康診断で、早期発見・早期治療を心がけましょう。
ペットの健康に関するご相談は、ヒロ小動物研究所までお気軽にお問い合わせください。
Zoomでのオンライン相談も承っております。


コメント