ペット関連市場は2024年度に1兆9,108億円に達し、今後も拡大が見込まれています。しかし、犬猫の飼育頭数自体は減少傾向にあり、単純な規模拡大だけでは成功できない時代になりました。
楽天市場でのペットフード販売実績と、45年の獣医臨床経験をもとに、2026年のペットビジネスで勝ち残るための戦略をお伝えします。
ペットビジネス市場の現状
市場規模は拡大、飼育頭数は減少
2024年度のペット関連総市場規模:1兆9,108億円(前年度比2.6%増)
2027年度予測:2兆200億円超
一方で、犬猫の飼育頭数は減少傾向にあります。
つまり、市場拡大の鍵は「一頭あたりの支出増加」です。
なぜ一頭あたりの支出が増えているのか?
- ペットの家族化
ペットは「飼う」存在から「家族の一員」へ - 健康・長寿志向の高まり
予防医療やウェルネスへの関心増大 - 高付加価値商品への需要
プレミアム化、オーガニック、無添加への shift - シニアペット市場の拡大
ペットの高齢化に伴う介護・医療需要
2026年の主要トレンド
1. ペットウェルネス市場の急成長
健康とウェルネスに関連する支出が、ペット関連支出の約50%を占めるようになっています。
拡大している分野:
- フレッシュペットフード
- ペットサプリメント
- 予防医療サービス
- オンライン健康相談
市場規模予測:
フレッシュペットフード+ペットサプリメント
- 2024年度:約200億円
- 2027年度:370億円超(1.8倍以上に成長)
成功のポイント:
科学的根拠に基づいた商品開発と、獣医師監修による信頼性の確保が重要です。
2. 高付加価値化(プレミアム化)
飼育頭数減少をカバーする最大の戦略が「高付加価値化」です。
消費者が求める価値:
- 国産・無添加・オーガニック
- ヒューマングレード(人間が食べられる品質)
- 個別化(ペットに合わせたカスタマイズ)
- 健康効果の明確化
成功事例の共通点:
- ストーリー性のあるブランディング
- 品質の可視化
- 継続購入につながる体験価値
3. サブスクリプションモデルの定着
米国では飼い主の50%以上がサブスクリプションを利用
日本でも急速に普及しており、継続率93%を超えるサービスも登場しています。
サブスクリプションのメリット:
- 安定した売上確保
- 顧客生涯価値(LTV)の最大化
- データ蓄積によるマーケティング精度向上
成功の鍵:
- 初回体験の質
- 柔軟な配送サイクル調整
- 顧客とのコミュニケーション設計
4. オンライン診療・相談サービス
コロナ禍を経て、ペットの健康相談のオンライン化が加速しています。
市場機会:
- 獣医師による健康相談サービス
- セカンドオピニオンプラットフォーム
- 予防医療の情報提供
差別化要因:
- 専門性と信頼性
- レスポンスの速さ
- アフターフォロー体制
5. ペットテック(技術活用)
成長分野:
- AIペットロボット(年平均12%成長)
- スマート給餌器・見守りカメラ
- 健康モニタリングデバイス
- ペット向けアプリ・プラットフォーム
参入のポイント:
技術だけでなく、ペットの行動学や健康管理の知識が必要です。
獣医師やペット専門家との協業が成功の鍵となります。
6. 動物病院のM&A・統合
動物病院の開院者の高齢化が進み、事業承継のニーズが増大しています。
市場動向:
- 病院グループの拡大
- 効率的な経営体制の構築
- 地域密着型から広域展開へ
支援ニーズ:
- 承継先の選定
- 経営統合のサポート
- スタッフ体制の再構築
EC・オンライン販売の現状と課題
私自身、楽天市場でペットフード販売を手がけ、2016年に三木谷浩史氏より九州店長賞を受賞した経験があります。
ECで成功するための3つのポイント
1. 差別化されたポジショニング
価格競争に巻き込まれない、独自の価値提案が必要です。
成功パターン:
- 特定の健康課題に特化(腎臓ケア、関節サポートなど)
- ライフステージ別の最適化(子犬用、シニア用など)
- 犬種・猫種特化
2. レビュー・口コミの戦略的活用
ペット商品は「試してみないとわからない」ため、口コミが購入の決め手になります。
重要な施策:
- 初回購入のハードルを下げる(サンプル、少量パック)
- 継続購入者の体験談収集
- 獣医師推奨の明示
3. リピート購入の仕組み化
ペット用品はリピート商品です。LTV最大化が利益の鍵です。
効果的な手法:
- 定期購入割引
- ポイントプログラム
- パーソナライズされたレコメンド
よくある失敗パターン
1. 「良い商品なら売れる」という思い込み
商品の質は前提条件です。
それに加えて、マーケティング、ブランディング、顧客体験設計が必要です。
2. 獣医療の知識不足
「ペットに良さそう」というイメージだけで商品開発すると、専門家から見て問題がある場合があります。
リスク:
- 健康被害のクレーム
- ブランドイメージの毀損
- 法規制違反
3. ターゲットの曖昧さ
「すべてのペットオーナー向け」では誰にも刺さりません。
明確化すべき点:
- 犬か猫か(またはその他)
- 年齢・ライフステージ
- 健康状態・悩み
- 価格感度
成功するための戦略
短期(1年以内)
1. 市場ニーズの徹底的なリサーチ
- 既存商品の課題分析
- 顧客インタビュー
- 競合分析
2. 最小限の投資でテスト販売
- ECモールでの小規模展開
- SNS広告でのターゲット検証
- 初期ユーザーからのフィードバック収集
3. 獣医師・専門家との協業体制構築
中期(1〜3年)
4. ブランド構築
- ストーリーの確立
- 品質保証体制の整備
- 顧客コミュニティ形成
5. 販路拡大
- 複数ECモール展開
- 動物病院ルート開拓
- サブスクリプション化
6. データ活用による最適化
- 購買データ分析
- LTV向上施策
- 商品ラインナップ最適化
長期(3年以上)
7. 総合ペットウェルネスブランドへの進化
- 商品だけでなくサービスも提供
- オンライン・オフライン統合
- ライフタイムサポート体制
ヒロ小動物研究所のサポート
当所では、ペットビジネスの企画から実行まで、実践的なコンサルティングを提供しています。
私の強み:
1. 獣医療の専門知識(45年の臨床経験)
- 商品の安全性・有効性評価
- 獣医学的根拠に基づくアドバイス
- 動物病院との連携ノウハウ
2. EC販売の実績(楽天市場九州店長賞受賞)
- オンライン販売戦略
- マーケティング施策
- 売上拡大の実践ノウハウ
3. 動物病院経営の経験(8都市での病院立ち上げ)
- 動物病院ルートの開拓
- 獣医師との関係構築
- 病院向け商品企画
ご支援内容:
- ペットビジネスの事業企画・立ち上げ支援
- 商品開発における獣医学的アドバイス
- EC販売戦略の策定
- 動物病院との連携戦略
- 品質管理・監修
- マーケティング戦略
初回相談(60分):15,000円
Zoomでのオンライン相談で、全国対応可能です。
プロジェクト単位・顧問契約も対応
事業規模や内容に応じて、柔軟にご提案いたします。
まとめ
2026年のペットビジネスは、量から質への転換期です。
成功の鍵:
- 高付加価値化による差別化
- ペットウェルネスへの注力
- サブスクリプションモデルの活用
- 獣医療の専門知識との融合
- データに基づく継続的改善
市場は拡大していますが、競争も激化しています。
獣医療とビジネスの両面を理解した専門家との協業が、成功への近道です。
ペットビジネスの新規参入や事業拡大をご検討の企業様、
まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせは、当サイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。


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